中日ドラゴンズの昨年までのヘッドコーチであった森繁和氏の著作です。
中日ドラゴンズの投手起用で深く心に刻まれているのは、
2007年日本シリーズでの完全試合目前で山井投手から岩瀬投手にスイッチしたことです。
あの時は、日本中で物議を呼びましたが、私としてはこのような勝ちにこだわる采配は落合監督しかできないなあと感銘しました。
非情采配とか世間では言われましたが、私はこの投手交代を支持しました。
ところが、実際はこの交代は山井投手から申し出たそうです。
非情采配でも勝ちにこだわった采配でもなかったのに、落合監督はそのときの世間の批判をあまんじて受けていたのですね。
改めて懐の深さを感じました。
また、投手起用は一度を除いて、全て森コーチが決めていたそうです。
試合当日の朝も落合監督が先発を知らないということもあったそうです。
唯一、落合監督が投手起用を決めたのは落合監督就任一年目の2004年の開幕投手です。
過去3年間故障のため登板実績のなかった川崎投手を開幕投手に起用しました。
、
川崎投手は打ち込まれてしまいましたが、結果的にチームは勝利し、この年セリーグ制覇に結びつきました。
私はドラゴンズファンでもないのですが、落合ドラゴンズの安定した強さはとても気になっていました。
現役時代のイメージからすると監督として成功を収めるとは考えられなかったので、落合監督のマネジメントに非常に関心を持っていました。
この森繁和コーチの著作で、落合監督のマネジメントを垣間見ることができました。
監督の役割はコーチに権限委譲し、そのコーチを正当に評価することだというくだりはまさにビジネスの世界そのものです。
posted by 元気が出る本 at 07:33|
Comment(0)
|
日記
|

|